.NET7 PreviewでのSQL Serverへの接続

.NET7 Preview版で、SQL Serverに接続する場合、デフォルトで暗号化がTrueに設定されるようになったようで、今までの接続文字列では以下のようなエラーが出て、接続出来ない。

"Data Source=<server>;Initial Catalog=<db>;User ID=<ID>;Password=<PWD>"

A connection was successfully established with the server, but then an error occurred during the pre-login handshake. (provider: TCP Provider, error: 35 – An internal exception was caught)

これを回避するには、接続文字列に、”encrypt=false“を入れれば良い。

"Data Source=<server>;Initial Catalog=<db>;User ID=<ID>;Password=<PWD>;encrypt=false"

この情報を探すのに結構手間取ってしまったので、メモ。

SQL Serverからdotnet ef dbcontext scaffoldしたかっただけなのだけど・・・

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Microsoft.Graph.AuthがDeprecateになっていた

しばらく、Microsoft Graph APIを触っていなかったのだが、Graph APIライブラリを使用して作成したアプリケーションのターゲット.NETフレームワークバージョンがサポートされなくなるため、再ビルドをしようとして、使用しているパッケージのバージョンを上げようと、パッケージをnuget.orgを見たら、Microsoft.Graph.AuthがDeprecate候補(元々Preview版だったけど)になっていたので、MSのサイトで調べたら、ここにAzure.Identityライブラリを使用しろやと書かれていた。

で、修正してみたのが以下のコード。(ユーザー名/パスワード プロバイダーの例)

/* Microsoft.Graph.Authは削除対象となったので、Azure.Identityに変更
この部分は不必要となった(以下見づらくて済まソ)
IPublicClientApplication app = PublicClientApplicationBuilder
    .Create(ServiceId)
    .WithAuthority(TenantId)
    .Build();
*/

// 必要とする権限(Microsoft.Graph.Auth⇒Azure.Identity) 指定フォーマットが変わった
//string [] scopes = new string[] { "https://graph.microsoft.com/User.Read", "https://graph.microsoft.com/Group.Read.All" };
string [] scopes = new string[] { "User.Read", "Group.Read.All" };

/* Graph API Authorization Providerの作成(Microsoft.Graph.Auth⇒Azure.Identity)
Providerは不要となり、GraphServiceClientにはCredentialとScopeを指定する。
var provider = new UsernamePasswordProvider(app,scopes);
// Graph API Clientの作成
var graphClient = new GraphServiceClient(provider);
*/

// Credentialの作成(Microsoft.Graph.Auth⇒Azure.Identity)
var options = new TokenCredentialOptions
{
    AuthorityHost = AzureAuthorityHosts.AzurePublicCloud
};
var cred = new UsernamePasswordCredential(username,pwd,TenantId,ServiceId,options); // テナントIDの指定形式も変わっている(https://・・・が要らない)

// Graph API Clientの作成(Microsoft.Graph.Auth⇒Azure.Identity)
var graphClient = new GraphServiceClient(cred,scopes);

var me = await graphClient.Me
    .Request()
    //.WithUsernamePassword(username,secPwd) Microsoft.Graph.Auth⇒Azure.Identity
    .GetAsync();

チョット見ない間にMSのページまで変更されていたので、焦りました・・・

ユーザー名/パスワード プロバイダーに関しては、SecureStringを使用しなくても良くなった点は良いね。

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Blazor Hybrid

.NET6からBlazor Hybridというものが追加された。

これは、MAUIやWPF,Windows FormsでRazorコンポーネントを動かそうと言う物だが、実際には、Razorコンポーネントが動作する、WebViewコントロールを画面に配置して、画面の一部として、Razorコンポーネントを実行するものである。

今のところ、このコントロールとホスト側の連携機能はほぼ無い(動作させるRazorコンポーネントをホスト側から指定することは可能。) ホスト側でSingletonクラスを作成してserviceに追加することで、razorコンポーネントからは@injectを通じて参照,更新が可能。もちろん、ホスト側も同じオブジェクトへの参照,更新が可能。

public Form1()
{
    InitializeComponent();
    var services = new ServiceCollection();
	// BlazorWebViewサービスの追加
    services.AddWindowsFormsBlazorWebView();
	// 通信用クラスの作成
    hostIF = new();
	// Singletonサービスの追加
	// Gradation.razorからは@inject IHostInterace <変数名>で使用可能
    services.AddSingleton<IHostInterface>(hostIF);
	// ホストからのメッセージ
    hostIF.Message = "From Host";
    blazorView.HostPage = @"wwwroot\index.html";
    blazorView.Services = services.BuildServiceProvider();
    blazorView.RootComponents.Add<Gradation>("#app");
}
@inject IHostInterface HostIF
・・・
<span>@HostIF.Message</span>

下記の画面キャプチャはWindows Forms上での例。

まぁ、まだ出たばかりなので、ホスト側との連携機能などは今後に期待したいところだ。

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asp.net coreのDIにDbContextを追加する

asp.net coreはDIが使えるが、DbContextをDIさせるのに少々手間取ったので備忘録としてメモ。

何に戸惑ったのかというと、DbContextインスタンスを作成するときに、appsettings.jsonから接続文字列を取り出して、それを接続に使う方法。

ドキュメントをちゃんと読んでいれば直ぐ分かるのだけどねぇ・・・

で、結局以下のような感じで接続文字列を取得して、インスタンス作成が可能。(UseSqlServerの部分は実際のDBMS用ドライバに合わせてねっ)

using Microsoft.EntityFrameworkCore;
using XXXContextNamespace;
・・・
var builder = WebApplication.CreateBuilder(args);
・・・
builder.Services.AddDbContext<XXXContext>(opt=>
    opt.UseSqlServer(builder.Configuration.GetConnectionString("XXXConnection")));

こうしておくと、例えばwebappならば、PageModelのコンストラクタから、このDbContextのインスタンスを取得することができる。

using XXXContextNamespace;
・・・
private readonly ILogger<IndexModel> _logger;
private readonly XXXContext _ctx;
public class IndexModel : PageModel {
	public IndexModel(ILogger<IndexModel> logger, XXXContext ctx) {
		_logger = logger;
		_ctx = ctx;
		・・・
	}
}

Blazor Serverなら、こんな感じ

@page "/"
@using XXXContextNamespace
@inject XXXContext XXXCtx
・・・
XXX:<select>
@if (XXXMasters != null) {
	foreach(var itm in XXXMasters) {
		<option value="@itm.Key">@itm.Name</option>
	}
</select>
・・・
@code {
	protected List<XXXMaster> XXXMasters = null!;
	・・・
	protected async Task OnInitializeAsync() {
		var q = XXXCtx.XXXMaster・・・;
		XXXMasters = await q.ToListAsync();
	}
}
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JavaScript promiseとasync await

最近、殆どJavaScriptなんぞ使っていなかったので、知ったときはちょっと驚きw

まぁ、殆どの人は知っていると思うが、JavaScriptでpromiseを使ったライブラリ等があった場合、以前だと以下のような感じで処理を書いていたと思うが、処理内でまた、promiseを使ったライブラリを呼び出す場合はネストが深くなって見づらいし、結構面倒だよね。

// promiseを使用した一般的な例
function xxx(prm) {
	// hoge関数はpromiseを返す
	// moge関数もpromiseを返す
	hoge(prm)
		.then( e => {
			// hoge正常完了時時の処理
			moge(e).then( e => {
				・・・// moge正常完了時の処理
			}).catch(
				err => {
				・・・	// moge異常完了時の処理
			});
		}).catch( 
			err => {
			・・・	// hoge異常完了時の処理
		});
}

昨今のJavaScriptではこれをC#と同様にasync/awaitを使った形で記述することが可能となった。以下のような感じですな。

// async/await版
async function xxx(prm) {
	try {
		var e = await hoge(prm);
		var x = await moge(e);
		・・・
	} catch(err) {	// どこかの処理が失敗すると、例外がスローされる
		// 例外処理
	}
}

C#まんまじゃん・・・

これなら、node.jsとかで開発しても少しは楽かな。などと思っている今日この頃・・・

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2022/06 Windows Update不具合について

2022/06のWindows UpdateをWindows Server 2012 R2に適用したところ、以下のような不具合が出た。Web検索してみたのだけど、同じ現象は引っかからなかった。同じような運用をしている絶対数が少ないのだろうか。最初はサーバそのものの問題だと思ったのだが、2台に適用して、両方とも同じ現象が起きたので、Windows Updateのせいだろう。

環境
Windows Server 2012 R2 + RAS(VPN+ルーティング構成)

現象
RASを起動しても、VPNが繋がらない。また、RASを起動すると、そのサーバーからLAN上のリソースが見えなくなる。また、他のマシンからのRDP接続も不可となる。

クライアントの方はWiFiスポット云々とか言う現象が起きているようだが、ルーティング関連の不具合だろうか・・・

※Windows Updateをアンインストールすると、キチンと動作する。ただ、時間が無くて、3つインストールされている内のどれが問題なのか迄は把握できていない・・・
実際に稼働しているシステムなので、あまり時間がとれないので・・・

MSもちゃんと試験してからリリースして欲しいものだ。

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.NET Reflection

.NETにしろJavaにしろ、リフレクションを使うのは、あまり実行時の効率が良くないのだろうが、呼出回数が多くなければ、それほど気にならない。

私の場合、どんなときに使うかというと、クラスを特定しない、コンバーターライブラリなどに使用している。

例えば、CSVと定義ファイルから、クラスインスタンスにCSVの項目を動的にマッピングさせるライブラリなど。

以下のような感じで使用している。

<!--
	マッピング定義
	Column -- CSVカラム
		Index : カラム位置
		MapProperty : 設定するプロパティ名
		FuncName : 変換メソッド
-->
<Mapping OutputColumns="5">
  <Column Index="0" MapProperty="EmpNo" FuncName="ConvertEmpNo"/>
  <Column Index="1" MapProperty="ExecDate" />
	・・・
</Mapping>
/// <summary>
/// クラスインスタンスへの値セット(Reflection版)
/// </summary>
/// <param name="instance">インスタンス</param>
/// <param name="prop">プロパティ情報</param>
/// <param name="value">値</param>
/// <typeparam name="U">インスタンスの型</typeparam>
public static void SetProp<U>(U instance, string prop, object value) {
    var p = typeof(U).GetProperty(prop);
    if (p == null) {
        throw new ArgumentException($"クラス「{typeof(U).ToString()}」にはプロパティ{prop}が存在しません");
    }
    p!.SetValue(instance,value);
}

ちなみに、FuncNameのメソッドも同様にReflectionを使用して呼び出す。

他にExpressionを使用する方法もあるのだが、式をコンパイルした物をどこかに保存しない場合はReflectionの方がまだ効率が良いかなと・・・

まぁ、データ数がそれほど多くなければ実行速度はあまり気にならない程度。作りやすさや作成時間と実行時間とのトレードオフといったところかな。

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ASP.NET Core SignalR-厳密に型指定されたハブ

以前、SignalRのHUBについてチョット書いたことがあるけれど、見落としていたことがあったので、今更ながら情報を追加しておく(汗)

SignalRのHUBだが、クライアントへメッセージを渡すメソッドに関して、Interfaceを定義しておけば、nameofを使用して文字列ベタ打ちじゃなくても済むというようなことを書いたが、実はもっと、簡単な方法があった。(HUBに関してだけだけど・・・)

その方法とは、作成するHubのベースクラスをHubではなく、Hub<T>にすること。このTはインターフェイスを表す。例えば、以下のような感じ。

/// <summary>
/// Hub Methods(Called by Client)
/// </summary>
public interface IHubMethods {
    Task LogOn(string UserName);
    Task SendMessage(string UserName, string Message);
    Task LogOff();
}
/// <summary>
/// Client Methods(Called by Hub)
/// </summary>
public interface IClientMethods {
    Task ReceiveMessage(string UserName, string Message);
    Task LogOnMessage(string UserName);
    Task LogOffMessage(string UserName);
}
publc class MyHub : Hub<IClientMethods>, IHubMethods {
	・・・
	public async Task SendMessage(string UserName, string Message) {
		// 普通なら、
		// await Clients.All.SendAsync(nameof(IClientMethods.ReceieveMessage),UserName,Message);
		// と書くのが普通だが、下記で上記と同様となる。(I/Fのデフォルト実装でもしているのかな?
		// チョット気持ち悪いんだが・・・)
		await Clients.All.ReceieveMessage(UserName,Message);
	}
	・・・
}

I/Fのデフォルト実装でも勝手にしているのか、I/Fに定義されたシグネチャで呼び出すとSendAsyncが呼ばれるようだ。私的には裏で何かしらやられるのはあまり好きでは無いが、確かにこれなら、メソッド名とパラメータを間違えることはないね。

SignalRを使うために結構MSのサイト見ていたつもりなのだけど、見落としていました・・・

※ちなみに、この方法を使うと、Clients.XXX.SendAsyncは使用不可となるので注意。

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GitLabのデフォルトブランチ

昨年あたりから、GitLabを使用しているのだが、最近、ローカルのプロジェクトをpushして、そこからcloneを作ろうと思ったら、

warning: remote HEAD refers to nonexistent ref, unable to checkout.

という、警告が出て、ソースがチェックアウトされない状況。

色々、調べた結果GitLabのデフォルトブランチ名がmasterからmainに変更されたためのようだ(変更は可能)。確かに、githubではmasterからmainへ変更するような事が書かれており、それに伴って、GitLabでもデフォルトブランチ名をmainに変更したのだろう。

つまり、上記の変更以降に作成されたプロジェクトをgit cloneで取得する場合、デフォルトで、mainブランチを持ってくるということになってしまっていて、ローカルで作成したmasterブランチはデフォルトではチェックアウトできない。

git clone -b masterとすれば、問題無くcloneできるのだが、あまり綺麗じゃ無いな。

やはり、ローカル側のgitのデフォルトブランチ名をmasterからmainに変更すべきなのだろう。git configコマンドで、–systemか–global(私の環境では、systemで設定されていた)

init.defaultbranch master

をmainに変更すればいいだけのようだし・・・

結構、いきなり動かなくなったので、色々焦ってしまったよ・・・

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ASP.NET Core MVCでの入力値検証対象外設定

ASP.NET Core MVCでは、入力先となる、クラスに検証用の属性を付けることで、入力フォームの検証を簡単に行う事が可能である。

ただ、@modelで指定したModel全てが検証対象となるため、ここにI/F用のエラーメッセージなどのプロパティを入れると、何も指定しない限り、検証エラーとなってしまうようだ。

例)

public class AddModel {
    public Person Person { get; set; } = null!;
    public string Message { get; set; } = null!;
}

public class Person {
    [Key]
    [Required(ErrorMessage ="社員番号は必須です。")]
    public string EmpNo { get; set; } = null!;
    [Required(ErrorMessage ="氏名は必須です。")]
    public string Name { get; set; } = null!;
    [Required(ErrorMessage ="メールアドレスは必須です。")]
    [EmailAddress]
    public string Mail { get; set; } = null!;
    public DateTime Birthday { get; set; }
}
@model AddModel

<span>@Model.Message</span>

社員番号:<input for="Person.EmpNo"/> @Html.ValidationMessage("Person.EmpNo")<br/>
氏名:<input for="Person.Name"/> @Html.ValidationMessage("Person.EmpNo")<br/>
・・・
<button asp-action="AddRecord">追加</button>
・・・
public IActionResult AddRecord(AddModel model) {

    if (!ModelState.IsValid) {	// Messageのせいで常にfalseとなってしまう・・・
        model.Message = "不正な入力があります";
        return View("Add",model);
    }
	・・・
	var cnt = ctx.Personel.Where(v=>v.EmpNo == model.Person.EmpNo).Count();
	if (cnt != 0) {
        model.Message = $"社員番号'{model.Person.EmpNo}'は既に登録されています";
        return View("Add",model);
	}
	・・・
}

いろいろ、試してみたが、中々、解決できなかった。検証用の属性を調べた結果、ValidateNever属性を付けると、検証対象外となるようなので、試したらうまく動いたよ。

using Microsoft.AspNetCore.Mvc.ModelBinding.Validation;
・・・
public class AddModel {
    public Person Person { get; set; } = null!;
    [ValidateNever]
    public string Message { get; set; } = null!;
}
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